2023.11.9

楽天グループは、2023年12月からSPU(スーパーポイントアッププログラム)を始めとする大幅な変更を発表しました。


本記事では、今回の変更点と今後の影響について解説します。


【結論】今回の楽天の変更と今後の影響

【Linkの結論】

楽天モバイルユーザーで楽天市場の月間お買い物額が5.5万円(税込)以下の場合は、楽天経済圏は引き続きお得です!

2023年11月1日に、楽天からSPUを始めとする大規模な変更が発表されました。


>>楽天SPU特典内容の変更<<


今回の変更は20項目を超え、楽天で過去類を見ない大規模なものとなりました。

一方で、楽天モバイル契約者の楽天経済圏ライトユーザーにとって、実はあまりインパクトのない変更です。

人によっては、むしろポイント還元率が高くなるという方もいるかもしれません。

詳しくは後述しますが、主な内容としては、下記の通りです。


・楽天ポイントの獲得上限大幅ダウン

・一部のSPUで達成条件の難易度アップ

・SPUのポイント倍率が変更

SPU以外にも変更点あり


上記の変更の結果、2023年12月以降、楽天経済圏の継続がおすすめな方は、基本的に下記の条件を満たす方です。


楽天モバイルユーザー

・楽天市場でのお買い物が月5.5万円(税込)程度以下


また、楽天プレミアムカードを持っている方は、基本的に年会費無料の通常カードダウングレードまたは解約がおすすめです。

それでは、次項からは実際の変更点について解説します。


【楽天】2023年12月からの具体的な変更点

今回変更があるのは、下記の特典についてです。


・楽天SPU

・5と0のつく日の特典

・【番外編】楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス特典


1つずつ内容を確認していきましょう。


楽天SPUの内容変更

SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天の提供する各種サービスの利用状況に応じて、楽天市場でのお買物の還元率がアップしていく仕組みで、楽天経済圏に取り組んでいる方にとっては「要」のプログラムです。

今回の変更では、このSPUの内容が大幅に変わります。

変更点のまとめは、下記の図の通りです。


ほぼ全ての項目で変更があり、その多くが「ポイント還元率ダウン」「獲得ポイント上限引き下げ」「達成条件の難易度上昇」といった改悪の内容となっています。

今回の変更によるインパクトを理解するためのポイントを以下にまとめました。


楽天プレミアムカード決済のポイント還元率UPが消滅

楽天市場でお買物をする際、楽天カード(年会費無料)決済時と楽天プレミアムカード(年会費11,000円)決済時で、今まではポイント還元率の差が2%分ありましたが、これがなくなります

プレミアムカードは、今まで楽天経済圏に取り組むユーザー御用達のカードでしたが、今回の変更により、楽天市場でお買い物をする上で必要性がなくなりました


SPUで獲得できるポイント数が減少

ダイヤモンド会員の場合、今までなら最大114,000ポイントまで獲得出来ましたが、これが12月以降は最大で19,500ポイントまで減少します。

実に1/6以下!!大きな変化です。


SPU達成条件の難易度がUP

・楽天ブックス
・楽天kobo(電子書籍サービス)
・Rakuten Fashionアプリ

上記3項目については、SPU達成に必要な条件のハードルが高くなりました。


「今月は楽天市場でたくさん購入したから、SPUを達成した方が、ポイントがたくさんもらえる」


今までは、こんな状況になることもありましたが、今後は意識的にSPUを達成することはなくなります。


購入上限は月5.5万円(税込)おすすめ

SPUでもらえるポイント上限が減ってしまったので、ポイントがもらえるお買い物上限額も減少します。

2023年12月以降は、一番ポイント還元率がよい状態で購入できるのは、月に5.5万円(税込)までになります。


日常のお買い物やちょっとしたプレゼント程度では問題なさそうですが、家電など大きなお買い物をする場合は、ポイント還元率が下がってしまう場合も出てきそうです。


楽天モバイル契約者が優遇

たくさんの「改悪」がある中で、楽天モバイルユーザー、特にAndroidユーザーは今回の変更で優遇されています。


変更前:
SPU合計ポイント倍率は15.5倍
この内楽天モバイル関連SPU最大3.5倍

※iPhoneユーザーは最大3倍


変更後:
SPU合計ポイント倍率は16.5倍
この内楽天モバイル関連SPU最大6倍

※iPhoneユーザーは最大4倍



5と0のつく日の特典変更

楽天市場の定番のキャンペーンの一つ「5と0のつく日」のイベント特典内容も、下記のように変更になります。



ポイント倍率と獲得ポイント上限が両方少なくなり、こちらも残念ながら改悪となります。


【番外編】楽天プレミアムカードのプライオリティ・パス特典の変更

最後に楽天プレミアムカードの変更点についても紹介します。


これは2023年12月からではなく、2025年1月1日からの変更です。

2023年11月現在、楽天プレミアムカードに付帯するプライオリティ・パスの特典は、年間使用回数無制限です。

これが改悪となり、海外ラウンジの無料利用が年間5回までに制限されるようになります。

年間5回以下の使用であれば特に影響ありませんが、長期間の周遊旅行時などには注意が必要です。


今後の動き方

今回の変更は、楽天経済圏のヘビーユーザーほどダメージが大きくなる、そんな内容でした。


今回の変更は「改悪」となりますが、お得な状態が永遠に継続することはありませんので、淡々と損をしないようにしっかり必要な対応をしていきましょう。


楽天プレミアムカード保有者は「解約」または「ダウングレード」

楽天プレミアムカードの優位性がなくなってしまったので、年会費無料通常カードダウングレードまたは解約しましょう。


楽天側もそれを理解の上か、2023年11月1日以前に申し込んだ方を対象に、カード年会費返金対応をしてくれます。

2023年12月以降の月割りで計算され、2024年2月下旬返金という流れです。


希望の人は「楽天e-NAVI」にログイン後、メッセージボックスを確認してから申し込みをしましょう。


達成しやすいSPU倍率の目安は8%前後

2023年12月以降、楽天経済圏として達成しやすいSPUの倍率は8%前後です。

これは今までと変わらない水準です。


(達成内訳の例)

・楽天会員1倍

・楽天カード(通常)+2倍

・楽天モバイル+4倍

・楽天銀行+0.3倍

・楽天証券+0.5倍


これはあくまでの一例で、楽天ひかりユーザーなら上記にさらに+2倍楽天トラベル楽天ビューティーなど使用するタイミングもあれば、10倍近くのポイント還元を受けられる月もあると思います。


先述のように、獲得ポイント上限の引き下げにより、一番お得に購入できるお買い物上限の目安は月に5.5万円(税込)までとなりますが「もともとこの金額内で買い物をしていた」という方には、実は今回の変更はそこまで大きなインパクトがありません。


楽天モバイルユーザーで、月のお買い物が5.5万円(税込)までくらいの方は、今までとほぼ同等のポイント倍率、お得感で継続利用可能です。


楽天モバイルユーザー以外は、他の経済圏への移行を視野に

今回の楽天の改悪は、楽天モバイルの業績不振による影響が大きいと言われています。

そのためか、今回の変更では楽天モバイルユーザーが優遇されています。

楽天モバイルのSPUに獲得ポイント上限の引き下げはあったものの、倍率の下げはなく、SPUの中で最もインパクトが大きいサービスになりました。


逆を返せば、楽天モバイルユーザーでなければ、楽天市場のお買い物ではお得を感じにくくなってしまうため、これを機会に自分のライフスタイルに合わせて、他の経済圏への移行を視野に入れるのも良い選択肢です。


ちなみにSPU達成のためだけに、実際には使用しない楽天モバイルを契約するのは、お買い物の金額によっては良い選択肢の一つです。


楽天モバイル(最強プラン契約)のSPU特典は下記の通りです。

・SPU+4倍

・獲得ポイント上限2,000ポイント

・お買い物上限5万円(税抜)
※税込価格で5.5万円


そして楽天モバイルの月額の最低維持費は980円(税抜)です。
※税込価格で1,078円


上記から、楽天市場での月間購入額26,950円(税抜)※29,645円(税込)※で、SPUからもらえるポイントが1,078ポイント、ちょうど楽天モバイルの月額分になりますので、これ以上の購入額であれば、お得です。


まとめ

今回の記事では、過去最大規模の楽天の変更について、内容と対策をご紹介しました。


大規模な改悪ではありますが、
楽天モバイル契約者のライトユーザーにとって、実はあまりインパクトのない変更である一方で、
楽天モバイルを契約していない方ヘビーユーザーの方にはインパクトの大きい改悪でした。

SPUと「5と0のつく日」については、12月から変わりますので、ご自身の状況に合わせて必要な対策を講じていきましょう。


LINK公式LINEのご案内

生活の質が向上する情報を配信!

世の中「知っている」「知っていない」かで人生は大きく変わります

LINKでは定期的に『旬なお得情報』公式ラインで発信しています。

公式LINE限定で発信している情報もありますので是非ご登録ください。


LINE友達追加はこちら

あわせて読みたい記事