今回の記事では、盛りだくさんの特典で人気のJRE BANKの概要と口座開設方法についてご紹介します。

特にJR東日本エリアで在来線や新幹線に乗る機会がある方にはメリットの大きい銀行ですので、ぜひご一読下さい。

JRE BANKとは

JRE BANKは、JR東日本とビューカードが2024年5月9日からスタートさせたデジタル金融サービスです。

JR東日本自体が銀行免許を取得したのではなく、既存の金融機関が銀行の機能やサービスを外部企業に提供する「バンキング・アズ・ア・サービス（BaaS）」の手法を取り入れて展開されています。

「JRE BANK」で金融システムを提供するのは、2024年2月11日時点で預金口座数が1,500万口座を突破した定番のネットバンクである「楽天銀行」です。

集めた預金管理などは楽天銀行が行い、「銀行代理業者」にあたるJR東日本傘下のビューカードが預金やローンの窓口となります（定期預金や住宅ローンの商品は楽天銀行と同じもの）。

「BaaS」では銀行の機能は金融機関が担う一方、付随するサービス・特典は提携先の企業が提供する仕組みになっており、
ヤマダ電機が住信SBIネット銀行が提携した「ヤマダNEOBANK」
そしてNTTドコモと三菱UFJ銀行が提携した「dスマートバンク」などがすでにサービスを提供しています。

鉄道会社では、京王電鉄が住信SBIネット銀行と提携して2023年9月に「京王NEOBANK」を展開しており、広がりを見せているシステムです。

ちなみに、すでに楽天銀行の口座を持っている場合でも「JRE BANK」の口座開設は可能ですが「JRE BANK」を通じて楽天ポイントを貯めることはできません。

JRE BANKの特典

JRE BANKは、2024年5月9日以降口座開設できるようになりましたが、口座開設開始直後から破格の特典で口座開設申し込みが殺到しました。

実際にどのような特典を受けることができるのか、主要な特典をご紹介します。

片道運賃・料金4割引になる「JRE BANK優待割引券」が年間最大10枚

JREBANKの利用状況に応じてJR東日本路線内の片道運賃・片道料金が4割引となる「JRE BANK優待割引券」が年間で最大10枚進呈されます。

※もらえる優待割引券は1枚で片道分ですので、往復分を4割引にする場合は1人で2枚の優待券が必要です。

例）3人で利用する場合

「JRE BANK優待割引券」は、在来線はもちろん新幹線にも使うことが可能で、たとえば「東京―新青森」の東北新幹線の片道運賃は1人18,070円なので4割相当の約7,200円の割引、「東京―仙台」の片道運賃は1人11,810円なので約4,700円の割引を受けることが可能です。

贈呈枚数は毎年6月25日、12月25日の年2回、そのときの口座残高などの状況で特典内容が判定されます（2024年度のみ8月25日、12月25日の年2回判断）。

割引券はデジタルクーポンとして受け取ることができJR東日本のwebサイトである「えきねっと」から利用します。

例えば口座残高が300万円以上の状態で、期間中「JRE BANK」口座で

これで半年で計5枚、年間で計10枚のJRE BANK優待割引券を獲得できます。

ちなみに16歳～24歳の方は上記条件を満たさない場合でも、口座残高が20万円以上あれば「JRE BANK優待割引券」が1枚もらえます。

実家帰省など定期的に新幹線を利用する人はもちろん、旅行が好きな方にはとても嬉しい特典ですね。

「どこかにビューーン！」2,000ポイント割引クーポン

「どこかにビューーン！」は、ランダムに決められたJR東日本管内の新幹線駅へおトクに新幹線で往復できる人気サービスです。

通常は1回につき6,000JRE POINTが必要になりますが（東京、上野、大宮発の場合）、このクーポンを使えば4,000ポイントで利用可能となります。

6月、9月、12月、3月の各25日時点の状況で判定され（2024年度のみ8月、10月、12月、3月の各25日時点で判定）、その時点で口座残高が50万円以上なら、期間中「JRE BANK」口座で

これで四半期で最大合計3枚、年間で計12枚のクーポンを獲得できます。

普通列車グリーン車に使えるSuicaグリーン券

JR東日本の下記8路線には、普通列車グリーン車が連結されています。

この在来線で利用できるSuicaグリーン券（モバイルSuica限定）も特典としてプレゼントされます。

Suicaグリーン券は、利用距離50キロまでは750円、100キロまでは1,000円、101キロ以上は1,550円です。

このSuicaグリーン券が、6月、9月、12月、3月の各25日時点で口座残高50万円以上あれば1枚、年間合計で最大4枚獲得できます（2024年度のみ8月、10月、12月、3月の各25日時点で判定）。

その他割引（バス、ホテルなど）

先に挙げた3つの特典の他にもグループ会社の特典が用意されています。

例えばジェイアールバス関東では、口座残高50万円以上ならマロニエ新宿号／マロニエ東京号（東京・新宿～佐野）の片道料金無料クーポンが年2回もらえます。

この他にも「東京ステーションホテル」や「メズム東京、オートグラフ コレクション」などのホテルを展開するJR東日本ホテルズでは、対象のホテルでホテル宿泊料金をJRE BANKデビットで決済すれば、宿泊代金が20%割引されるなど、嬉しい特典がたくさんあります。

JRE BANKのサービスの特徴と注意点

様々な特典が用意されているJRE BANKですが、実際の使い勝手はどうでしょうか。

サービスの使いやすい点と注意点も確認していきましょう。

JR東日本の駅設置ATM「VIEW ALTTE（ビューアルッテ）」は出金手数料無料

「JRE BANK」ユーザーはJR東日本の駅に設置されたATM「VIEW ALTTE（ビューアルッテ）」からの出金手数料が無制限で無料になります。

各銀行がコンビニATMの利用手数料を値上げする傾向にある中、通勤・通学で利用しやすい駅にあるATMから制限回数なし、手数料無料で出金できるのは嬉しいポイントです。

東日本管内の駅利用の機会が多い人には、便利ですね。

参考HP：「VIEW ALTTE」設置場所

会員ランクに応じた特典あり

JRE BANKにJRE POINT会員番号を連携して金融取引をすると、会員ランクに応じて他行口座への振込でJREポイント付与＆提携ATM手数料も所定回数まで無料になります。

会員ランクは下記の5段階です。

この会員ランクによって、利用ごとに受け取れるJRE POINTの数も下記ように異なってきます。

手数料などの優遇も会員ランクに応じて下記のように異なります。

「スーパーVIP」の場合、提携ATMの利用手数料は7回／月まで、他行振込手数料は3回／月まで無料となります。

特典はJR東日本管内のみで利用可能

JRE BANKはJR東日本のサービスのため、特典が利用できるのは対応エリア内（東北、関東甲信越）のみです。

参考：JR東日本路線図

JR東海など他のエリアの新幹線や在来線に特典は利用できません。

「せっかく口座開設したのに特典を使う機会がない」とならないように特典内容について確認が必要です。

特典を獲得出来ない場合は通常の銀行と変わらない

JRE BANKが人気なのは、その特典の多さにあります。

一方で預金できる額が50万円未満でビューカードを持たず、給与も受け取らない場合は、主要な特典を獲得できないため、せっかくのメリットを活かすことができません。

また、JR東日本管内で新幹線や在来線などを利用しないという人も特典を利用することが難しくなります。

後述する新規入会特典も含め、口座開設前に自分がどれくらいの特典を受け取ることができ、その特典を活かすことができるのかどうかを確認してから口座開設を決めましょう。

JRE BANKの口座開設方法

特典が盛りだくさんで、すでに申し未殺到のJRE BANK。

上記の特典に加え、現在口座開設キャンペーンが実施されています。

期間内に講座開設申し込みをして、下記規定の条件を達成するとJRE POINTが獲得できます。

キャンペーンの実施期間は第1期〜第3期に分かれており、口座開設申し込みタイミングによって特典の獲得タイミング等が変わりますので、しっかり確認しておきましょう。

達成できそうな項目があれば、ぜひトライしてポイントをゲットしましょう。

このキャンペーンに参加するには「エントリー」が必要です。

後述の口座開設が完了したら、アプリからJREプラスにエントリーを済ませるのをお忘れなく！

それでは早速口座を開設しましょう。

まずはJRE BANKのアプリをダウンロードします。

口座開設の申し込み自体はアプリはなくwebサイトからも行うことができますが、口座開設後の取り引きにはアプリが必須となりますので、最初にダウンロードしておくのがおすすめです。

＞＞アプリダウンロード＜＜

無事にアプリがダウンロードできたら、下記の画面に沿って口座開設と初期設定をしていきましょう。

おめでとうございます。

これで無事に口座開設が完了しました。

あとは通常のネットバンクと同様に利用するだけです。

まとめ

今回の記事では2024年5月からサービスを開始したJRE BANKのサービス概要と口座開設方法をご紹介しました。

JRE BANKはJR東日本の提供するサービスのため、特典で利用できるエリアはJR東日本管内のみです。

西日本にお住まいで東日本区間内の列車を利用する機会がない方には大きなメリットはありませんが、東日本区間内で列車を年に数回以上利用する方にとっては、メリットの大きい特典内容です。

口座開設前に自分が獲得できる特典を確認してお得だと感じれば、ぜひ口座開設をしてみてくださいね。

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