2023.2.7

どんどん上がる電気代

最近になって、ついに電気代の過去最高記録を叩き出し、悲鳴をあげている家庭も多いと思います。


そこで今回の記事では、電気代の節約に有効な対策16選をご紹介します。

すぐに実践できるものもたくさんありますので、できる項目から取り組んでいきましょう。


電気代高騰の状況

そもそも電気料金は、下記のように「電気料金プランは基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」で構成されています。


つまり、

基本料金
電力量料金単価
月の使用量
燃料費調整額
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価

このどれか1つでも値上がりすると、電気代も値上がりします。


ちなみに、基本料金と電力量料金は、各電力会社が決定する項目です。


ここ最近で、電力市況の悪化電力需給逼迫、2022年3月以降のウクライナ情勢の影響などさまざまな理由で電力調達価格が悪化し、それが電気料金の値上げの原因となっています。

電気事業者各社が値上げを発表する中でも特に値上げ率が高いところでは、45%の値上げ率、家計への大打撃になりかねない状況です。



高額請求を前にショックをうけないうちに、今のうちからできる節約術を駆使して、対策をとることが大切です。


節約の効果はどれくらい?

とはいえ、節約の効果はどの程度になるのでしょうか?

家庭にある家電の中でも特に定番のエアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機に加え、コンセントにかかる電気代を見ていきましょう。


エアコン1時間稼働の電気代は約4〜47円

電気代に大きく影響するエアコンの1時間あたりのおおよその電気代は、約4〜47円です。

エアコンは、運転中に消費電力が大きく変化し、モデルの対応畳数や機種、運転モードによってもかなり消費電力が変わるため、電気代を計算するのは難しい家電です。


ご自宅のエアコンが、どの程度電気代がかかるのか、精度良く知りたい方は、購入メーカーのホームページを確認、または問い合わせて質問してみましょう。


テレビ1時間稼働の電気代は約1〜3円

テレビを1時間稼働させたときの電気代は、約1〜3円です。

テレビは、モニターサイズによって、またフルHDなのか4Kなのかで消費電力量が異なります。

モニターサイズが大きいほど、またフルHDよりも4Kのほうが電気代が高くなる傾向にあります。


冷蔵庫1時間稼働の電気代は約1円

365日24時間稼働が当たり前の冷蔵庫、サイズで電気代は変わりますが、総じて1時間約1円という、比較的リーズナブルな値段で使用可能です。


洗濯機1回稼働の電気代は約2〜60円

洗濯機を1回稼働させたときにかかる電気代は、約2〜60円です。

洗濯機は、ドラム型か縦型か、また洗濯のみなのか乾燥まで行うのかによって電気代が変わります。

一般的にドラム型よりも縦型、洗濯のみよりも乾燥まで行ったほうが電気代が高くなり、特に乾燥工程にかかる電気代が大部分を占めています。


コンセント1時間の待機電力は1時間約1円

コンセント挿しっぱなしで生じる待機電力は、1時間約1円です。

コンセントに接続された家電の電源がついた状態だと、それだけでメモリ時計表示その他モニタ表示リモコンからの信号待ちなどのための電力(待機電力)がかかります。


また、家庭で延長コードを使っているところも多いと思いますが、延長コードの電源プラグがコンセントに挿しっぱなしだと、コンセントから延長コードを通して家電に電気が流れ、家電の電源をオフにしていても待機電力も電気代もかかってしまいます


つまり、コンセントから電源プラグを抜かないと、待機電力にかかる電気代は節約できません。


先述の家電とは異なり、稼働がなくても電力がかかってしまうのは、少しもったいないという気がしますね。


電気代を少しでも安く!節約術16選

どんどん値上がりする電気代、少しでも安く抑えるために、できるところから工夫をしてくことが重要です。

ここからは、節約術を一気に16個ご紹介します。


各家電共通で行えるもの、家電ごとに特化したもの、すぐに実践できるもの、そうでないものなど、たくさんありますので、無理のない範囲で、できることからコツコツ実践していきましょう。


古い家電は、新しい省エネ家電に買い換える

最新家電は、最先端の技術で開発されているため、省エネ効果もかなり高くなっています。


たとえば10年前くらいのエアコンであれば、年間の電気代の差は15,000円〜20,000円になることも。

使用時間が長時間に渡る場合は、さらに省エネ効果は高くなります。


「買い替えにかかる費用の方が高い」

このように思うかもしれませんが、使用頻度がある程度高い場合は、数年で購入費用分を回収できるくらいの節約効果があることも、珍しくありません。


少し前のデータですが、エアコン・冷蔵庫・液晶テレビの場合で、約10年前と現在との省エネ効率を比較すると下記のように大きな差があります。

エアコン:2009年と比較して2019年は約17%省エネ

冷蔵庫:2009年と比較して2019年は約40〜47%省エネ

液晶テレビ:2009年と比較して2019年は約42%省エネ


電気事業者を切り替える

家庭の電気使用状況に合わせて、電気をもっとお得に使えるプラン会社に切り替えることで、毎月の電気代を安くできる可能性があります。

電気代の安い会社やプランのチェックにはエネチェンジというサイトが参考になります。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。


>>エネチェンジ<<


使っていない電化製品は、コンセントからプラグを抜く

先述の通り、コンセントから電源プラグを抜くことで、待機電力にかかる電気代を節約可能です。

待機電力は年間消費電力のうち5%程度を占めており、月の電気代が月10,000円の場合は、年間で約6,000円も節約することができます。


照明器具の使用を必要最低限にする

日中も、なんとなくで部屋の明かりをつけていたり、使っていない部屋の照明をONにしている人は、意識的に最低限の使用に抑えるようにしましょう。


家族みんなで、リビングで過ごすようにすると、照明や暖房器具を使う部屋が絞られるので、節約効果はかなり高くなります。


エアコン使用時は、扇風機やサーキュレーターを一緒に回す

先にご紹介した通り、エアコンは他の家電と比較しても、電気代が高額です。

そのため、エアコンの冷暖房効率を補助してくれる扇風機サーキュレーターを一緒に使用することで、結果としてエアコンの効果を最大限に引き出し、電気代を節約することができます。

家の中に家電を増やせるスペースに余裕があれば、検討の価値ありです。


室内温度を夏は28度、冬は20度を目安に設定する

無理のない範囲で、設定温度を下げる(暖房)、または上げる(冷房)ことで電気代を節約できます。

暖房であれば設定温度を1度下げることで、年間800円ほどの電気代を節約できます。


エアコンフィルターを2週間に1回程度掃除する

エアコンのフィルターが目詰まりした状態では、エアコン効率が下がり、無駄な電気代がかかってしまいます。

2週間に1回程度掃除できれば、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減効果が期待できます。


エアコンは自動運転で稼働する

電気代を最も節約して運転できるのが、この自動運転モードです。

起動後強風で設定温度まで一気に空気の温度を調節し、その後は微風で温度を保ちます。


エアコンは、室内の温度を設定温度にするまでに一番電力を消費するため、弱でスタートするよりも、自動運転で一気に温度をあげた方が効果的です。


室外機周辺には物は置かず、清潔にしておく

エアコンは、室内の熱を室外機を通して外へ排出することで、室内を涼しくしており、室外機の内部が汚れると、フィン(熱交換器)がスムーズに稼働せず、冷暖房効果が弱くなってしまいます。

そのため、こまめに掃除をすることで、フィンをスムーズに稼働させ、周りにものを置かないことで、熱をスムーズに排出させ、冷暖房効率を悪くする原因を除去します。


また、熱をスムーズに排出させるために、室外機周辺の温度が高くなりすぎるのを防止することも、節約に効果的です。

夏季など温度が高くなる場合は、通気性が悪くならないように注意しながら、日除けを設置するのも節電効果が期待できます。


洗濯機は、電気代の安い時間帯に稼働させる

戸建てなど、時間を選ばずに洗濯できる場合は、電気代が安い夜間に洗濯機を回す工夫をすることで、ある程度電気代を抑えることができます。


テレビモニタの明るさを無理のない程度に暗くする

画面の明るさを最大の状態から中程度の明るさに変更することで、年間約700円電気代を節約することができます。

明るさを多少暗くしても、見やすさはそれほど変わりません。

一度設定してしまえばOKなので、楽に節約効果が期待できます。


洗濯機の稼働頻度を下げる

可能であれば、ある程度の量をまとめて洗濯し、洗濯機の稼働回数を少なくすることで、その分電気代も少なくなります。


洗濯機の乾燥機能の使用頻度を下げる

洗濯の工程の中でも、特に電気代が高くなるのが、乾燥工程です。

乾燥を省くだけで、1回あたりの洗濯にかかるコストは、数分の1まで下がります。


干す手間はかかりますが、できる範囲で乾燥工程を行わないようにしてみましょう。


照明器具をLEDに取り替える

LED電球の購入費用は高いですが、圧倒的に寿命が長いため費用対効果が高く、お値段以上の価値があります。

最近は、LEDの方が一般的になりつつありますが、まだ使用していないという方は、ぜひこれを機に次回の買い替えでLEDを選択してみましょう。


電源タップを節約タイプに変更する

節約できる電源タップは、スイッチで切り替えができるタイプの電源タップのことです。

待機電力を節電するには、コンセントから電源プラグを抜くのが効果的ですが、節電タップを使用すれば、スイッチ1つで待機電力をカットすることが可能です。


家の電源タップを節電できるスイッチつきのものに変えて、使わない家電のスイッチを都度OFFにすれば、数にもよりますが、年間で約5,000円の節電効果が期待できます。


冷蔵庫の設定温度を強から中の最適温度にする

冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で約1,600円電気代を節約することができます。

夏は「強」で問題ありませんが、春秋冬は「中」に設定し、季節ごとに最適な条件に調整しましょう。


また、冷蔵庫の冷却効率を上げるために、冷蔵の部屋には、ぎゅうぎゅうにものを入れすぎず、冷凍庫の方には、しっかりものが入っている状態にすることも効果的です。



まとめ

今回の記事では、電気代高騰の対策として有効な節約術16選をご紹介しました。


まずは、無理なくできることろから取り組んで、電気代を節約していきましょう。

節約は、習慣化して継続的に行うことが大切ですから、ストレスを感じない程度に対策していくことが大切です。


また、家計でどれくらいの電気代を支払っているのかを把握していない場合は、これを機に毎月の電気代をメモしておくのもおすすめです。

電気代を把握することで、節約効果をしっかり感じられるようになり、節約に対するモチベーションが上がり、より成果を出しやすくなります


今後の電気価格動向は、依然として高騰の不安要素こそありますが、電気代がどうなったとしても今回ご紹介した節約術は有効ですので、保存版の知識として覚えておきましょう。


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